発生条件
[DHCP] - [スコープ] - [レンジ]内の設定、レンジ終了アドレス、除外レンジ開始アドレス、除外レンジ終了アドレス、これら3つのIPアドレスが同一であり、加えて、後続する別の除外レンジが存在すること。
スコープ: 192.0.2.0/24として例示すると、次のようになります。
レンジ開始アドレス: 192.0.2.16
レンジ終了アドレス: 192.0.2.127
除外レンジ1開始アドレス: 192.0.2.127
除外レンジ1終了アドレス: 192.0.2.127
除外レンジ2開始アドレス: 192.0.2.255
除外レンジ2終了アドレス: 192.0.2.255
問題1: 意図しないアドレスプールの拡大
発生条件を満たす設定の場合、除外レンジとその次のアドレスが意図せず払い出される状態になってしまいます。
上記設定例では"192.0.2.16 - 192.0.2.126"が本来のアドレスプールですが、不具合により"192.0.2.16 - 192.0.2.128"が払い出される状態になってしまいます。
意図せずアドレスプールが拡大していることは[DHCP] - [リース情報]からもご確認いただけます。
問題2: DHCPサービス起動失敗
発生条件の次のアドレスが次のレンジで設定されている場合、問題1の不具合からレンジ範囲の重複が発生するため、設定異常によりDHCPサービスの起動が失敗します。
上記設定例をレンジAとすると、レンジBが次の設定の場合です。
レンジ開始アドレス: 192.0.2.128
DHCPサービス起動が失敗していることはヘッダー部のDHCPアイコンか、[DHCP] - [サーバー状態]からもご確認いただけます。
暫定対策
上記設定例のような後続する別の除外レンジが存在する場合はレンジ終了アドレスの除外レンジ化を避けていただく必要があり、上記設定例の"192.0.2.16 - 192.0.2.126"を実現する場合は次のようにご設定ください。
レンジ開始アドレス: 192.0.2.16
レンジ終了アドレス: 192.0.2.126
V5.2.xへのバージョンダウンでも解消可能です。バージョンダウンは次のFAQをご参照ください。
恒久対策
本不具合の修正を含むファームウェアV5.4.3をご適用ください。5月中のリリースを目標として準備中です。
ご迷惑をおかけいたしますこと重ねてお詫び申し上げます。