概要
VVAULTの「アクセスベースの列挙」機能(ABE)を有効にすると、特定のアプリケーションでファイルが開けない場合がある。
原因
仮想ドライブドライバーの挙動による、VVAULTアクセスベース列挙機能の不具合です。
詳細
VVAULTのアクセスベース列挙機能(ABE)を利用している環境において、特定のアプリケーション(ランダムアクセスを行うアプリ)を利用すると、ファイルデータの読み込み途中でファイルオープンでエラーとなってしまうことが確認されました。また、このデータ欠損状態でファイルの保存を行うと、不正なファイルデータになる可能性もあることが確認されています。
「特定のアプリケーション」について
本事象はランダムアクセスを行うアプリケーションにて発生することが確認されています。
なお、再現確認されているアプリケーションは下記のとおりです。
Acrobat Reader DC、Docuworks、Excel、Thunderbird
対応方法
VVAULTの「アクセスベースの列挙」機能(ABE)を無効にし、Windows標準のABE機能に切り替えてください。
【手順】
事前確認 ご利用サーバーのWindows標準ABE利用状況を確認してください
PowerShell にて「Get-SmbShare | Select-Object Name,FolderEnumerationMode」を実行します
→共有一覧が表示され、Windows標準ABEが無効の場合、FolderEnumerationModeが「Unrestricted」となります
- 対象の共有フォルダに対してWindows標準のABEを有効にします
Set-SmbShare -name 【共有フォルダ】 -FolderEnumerationMode AccessBased
- VVAULTのマスタドライブ設定画面にて「⑱アクセスベースの列挙」を無効にして適用します
https://vvault.jp/web-manual/vvault-9/7-2.html
- サーバーを再起動します
事後確認 ご利用サーバーにてWindows標準ABE利用状況を確認してください
PowerShell にて「Get-SmbShare | Select-Object Name,FolderEnumerationMode」を実行します
→共有一覧が表示され、Windows標準ABEが有効となった場合、FolderEnumerationModeが「AccessBased」となります
※Windows標準のABE機能利用について
Windows標準のABE機能を利用するとVVAULTの応答速度が低下することが確認されています。
この速度問題については今後のバージョンアップにて改善を予定しています。