まずは原因が送信機/受信機どちらにあるのか、切り分けが必要です。
切り分けにはクロスチェックがお勧めです。
複数の送信機を用意し、同一の受信機へ接続します。この結果により、原因を推測します。
- 別の送信機では中継できる場合:送信機側が原因
- 別の送信機でも中継できない場合:受信機側が原因
送信機を複数お持ちでない場合は、Smar-telecaster for iOS V3/MLによるチェックが有効です。
※ライセンスをお持ちでない場合も、5分まで中継が可能です。
●送信機側の原因
1.宛先IPアドレスに誤りがある
宛先として設定しているIPアドレスに誤りがある可能性があります。P2Pで接続されるため、宛先に誤りがある場合、接続できません。
受信機に付与されているIPアドレス(送信機からアクセス可能なIPアドレス)をご確認ください。
※使用しているネットワークが変わった場合など、IPアドレスも併せて変更されている可能性があります。
※受信機と同じネットワークに変更した場合、ルータがヘアピンNATに対応していないと宛先解決ができません。プライベートIPアドレスを設定してください。
2.信号が入力されていない、対応していない信号を入力している(Zao/Zao-S/Zao-X)
送信機に正常に映像が入力されていない場合、受信機と接続できません。
※Zaoの場合、中継開始時に"NO SIGNAL"や"UNSUPPORT SIGNAL"などのメッセージが表示されていないかご確認ください。
※Zao-Sの場合、本体のプレビュー画面にカメラの映像が表示されているかご確認ください。
3.ネットワークに接続されていない
正常にネットワークに接続されていない場合、受信機へ接続できません。
正常にIPアドレスを取得出来ているかどうかご確認ください。
4.対応していない製品を接続しようとしている
製品やバージョンによっては互換性があります。
●受信機側の原因
1.受信機、受信アプリケーションが起動していない
P2Pで接続されるため、受信アプリケーションが起動していない場合は、「応答無し」となり接続できません。
PCやアプリケーションが正常に起動しているかどうかご確認ください。
2.ネットワークに接続されていない
正常にネットワークに接続されていない場合、送信機から接続できません。
正常にIPアドレスを取得出来ているかどうかご確認ください。
3.ルータのポートフォワードが設定されていない
受信機がルータ配下のネットワークに存在する場合、ルータのポートフォワードを設定しないと接続できません。
設定していない場合、送信機からのパケットがルータで止まり、受信機まで届きません。
ポートフォワードの転送先プライベートIPと、受信機にそのプライベートIPが付与されているかご確認ください。
※ルータについては、所属する組織のネットワーク管理者にお問い合わせください。
※Smart-telecasterシリーズが使用するポート番号については、
こちらをご参照ください。
4.VPNに接続されていない(VPNサービスご契約者様限定)
VPNに接続していない場合、受信機にグローバルIPアドレスが付与されておらず、送信機から接続できません。
VPN接続はWindowsを再起動する度に切断されます。VPN接続状況をご確認ください。
●それでも接続できない場合
送信機と受信機をDHCPサーバが存在する同じLAN内に接続し、アドレスをDHCPサーバから取得するように設定してください。
その後、送信機の宛先へ受信機のアドレス(DHCPサーバから割り振られたアドレス)を設定し、接続開始しても接続できない場合、機器の故障が考えられます。
その際には、使用されている送信機と受信機一式をお預かりし、
弊社サポートセンターにて検品させていただければと思います。